25 December 2015

あさのあつこさん作「ママはお医者さん」






























お医者さんというお仕事をテーマにあさのあつこさんが書き下ろした
「ママはお医者さん」という物語に、絵を描かせて頂きました。

おしごとのはなし お医者さん「ママはお医者さん」

無医村に引っ越してきたお医者さんのお母さんと、娘の美生の親子の物語です。
読みやすい長さで、絵もたっぷり入った、心の温まるお話です。





早くにお父さんを亡くしてしまった子供の美生の気持ちと、
同じように早くに夫を亡くしてしまったことから、
様々な葛藤を続けるママの姿をとても優しくあさのさんが書かれています。


絵は、そんなふたりの表情を大事に考えながら描きました。



是非書店で手にとってみてくださいね。







29 November 2015

My Favorite Thingsポスター展



久々にグループ展に参加します。
映画「サウンド・オブ・ミュージック」でお馴染みのMy Favorite Thingsをテーマに
イラストレーター、デザイナー、カメラマンが、それぞれ自分のお気に入りを
ポスターとレコードにする、という企画です。
私はデザイナーの畑中猛さんとパートナーを組んで、ポスターを仕上げました。

是非お時間ある方はいらしてください♪

11.30(月)~ 12.5(土) 13:00 ~ 20:00 最終日は18:00まで
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-11-3 メゾン中塚101 Phone.03-6447-1619

24 November 2015

個人オーダーも受け付けております

友人がこの度めでたく入籍したとのことで
ありがたいことにその記念イラストのオーダーを頂きました。

個人様からのオーダーは嬉しいなぁ。
ということではりきって描かせて頂きました。

は虫類や鳥が好きなおふたりなので
バックも植物柄にして、思い切った構成で描きました。
おふたりのこれからを祝して。


1 October 2015

金沢へ

2泊3日で北陸の方へいってきました。
以前から行きたいと思っていた金沢。
昔の町並みが今も残されている素晴らしい場所でした。
いずれは城下町に住んでみたいなぁ。



絵になる場所がたくさんありました。
もっと時間があれば描きたかったな。


たまたま金沢でライブをしていた関取花さんに遭遇。
この日の彼女の歌声はすごく良かったなあ。
「めんどくさいの歌」の出だしの声で心掴まれました。










帰りは大糸線簗場駅にあるゲストハウスカナメに泊まりました。
食事も自分たちで作る、レトロで居心地の良いところでした。
食事がとてもおいしい。

10 September 2015

UTmeやってます



ユニクロのUTme、ちょっと面白そうだなぁ、と思って始めてみました。

一応Tシャツやトートバッグなどの作品をアップしてます。

試しに自分で買ってみたところ、クオリティも結構よくてたまに着ています。

生地色のバラエティがもう少し増えると嬉しいところです。


24 August 2015

動物と楽器のモビール



ご注文を頂いてモビールを作成しました。

材質は木材、上の天秤部分も今回は手作りしてみました。



音楽大好きなご家族なので、楽器を持たせてみたり、
ご本人たちを思い浮かべて動物化させてみたり、
作っていてとても楽しかったです。

やはり手を動かして物を作るのが好きなんだな。



12 August 2015

2015年、サマー






























個展「町田タンデム」、カフェカツオにて開催しております。
8月2日は会場でライブイベントを開催しました。
友人、しらいしかずや君の演奏とともに、お店の窓に絵を描きました。
しらいし君は「まいわい」というフォークユニットをやってます。
「つき」という曲が個人的には好き。






























ライブペインティングはあまり経験がないので、
やる前は結構緊張してピリピリしてたんですが、
一旦描き始めるとやはり面白い。
↑の写真を見て、なるほどこんな顔をしていたのか、と。





カフェカツオでは、「アートスリーブキャンバス」という
アーティストとカフェのコラボ企画を行っています。
今回の展示でもコーヒーのスリーブに私の絵が入ったものが
限定100個使用されてます。欲しい方はお早めにどうぞ♪



*****



今年2015年の夏で、日本は戦後70年を迎えます。
新聞やメディアでも色々な意見が交差していることもあって
今年の夏は、気温とは違った熱を帯びている感じがしますね。

自他国で多くの犠牲を払った先の大戦を知る人たちが
少なくなってきている今、改めてこの70年の重みを
考えることは大事なんだろうな、と思います。

迷走しているかのような現状の日本ですが、
来年は無事、戦後71年目を迎えられることを願います。



それでは、みなさん、残りも僅かですが良い夏を!


1 July 2015

町田タンデムはじまってます



7/10までやっている「町田タンデム」。
おかげさまで多くの方に見ていただいております。
来場者数の多さはさすが市役所といったところです。

今日、初老の殿方に言われた
「町田ってこんないいところだったんだねぇ・・・」
という言葉がとても嬉しかったです。

私は、普段通りの自分の目で見た町田を描いたつもりですが、
きっと絵の中にこのように町田で暮らしたい、
といった気持ちが入ってはいるのだと思います。

よろしければ是非見に来てくださいね。

28 May 2015

個展のお知らせ「町田タンデム」

6月29日〜7月10日まで町田市役所内で
個展「町田タンデム」を開催することになりました。


今回は全て書き下ろしになります。
パパと娘(+猫一匹)が町田の靴屋を目指して、
タンデム自転車で走り回ります!
町田のランドマークやお店もたくさん登場します。
町田に所縁のある人は是非見に来てください。
あなたの知ってる場所が描かれてるかもしれません

住所:〒194-8520町田市森野2-2-22
開場時間:8:30am〜5:00pm(初日のみ正午より開場)
定休日:土日曜日
お問い合わせ:町田市文化振興課 042-724-2184

今回のDM&ロゴデザインは宮川洋平さんにお願いしました。





7 April 2015

映画落書き




こんにちは、本田です。
本当に久しぶりの更新です。

最近はインスタグラムで、毎晩絵をアップしてます。
今まで見た映画で特に印象に残っているシーンを落書きしてるのです。
ハッシュタグ、#映画落書き、で検索するとずらーっと私の絵が出てきます。
インスタグラムしている人は是非チェックしてみてください。
https://instagram.com/ryoillust/
それと、最近の主な仕事は
カブスカウトで使うテキストブックの装画挿絵を担当したことです。
りす、うさぎ、しか、くま、チャレンジ章と5冊分のイラストを描きました。
全国のボーイスカウトの子達がこれらのテキストブックを見るんだなぁ、と思うと
できるだけわかりやすいように描かなきゃ、と、はりきって描きました。


14 January 2015

オデンの少年たち

確か高山なおみさんの著書だったと思うのだが、こんな一説があった。

「旅行をしているといろんな人に会う。そのとき自分はどのように自分のことを自己紹介するのかなって。それを確かめに行くんだ」

この間北欧に旅行に行ったとき、私はいくつかの国と土地をまわった。
旅の終盤でストックホルムに何日か滞在したのだが、
そのとき、私は普段は滅多に吸わない煙草を無性に吸いたくなってしまった。
そこで一緒に旅をしていた友人と、もう夜だったが、
近くのコンビニエンスストアまで煙草を買いに行った。

滞在していた町はストックホルムのオデンプランという場所で、
そのとき行ったコンビニエンスストアの名前はオデンだった。

店で適当にAmerican Spiritとライターを選ぶと、
横から友人が「これもお願い」と言って、
グミやらジェリービーンズやらをいれた紙袋をレジに持って来た。
一緒に買おうとすると現金が足りなかった。
欧米はクレジットカード社会なので、私も躊躇わずにカードで支払おうとすると、
レジに立っていた強面のアラブ系のおっさんが、不機嫌そうに何か言ってくるのだが、
英語が喋れないらしく、何を言いたいのかわからない。

強面のおっさんは私たちに言いたい事が伝わらない事がわかると、
イライラした様子で奥の部屋に向かって誰か呼んだ。
すると、中から若い少年がのっそり出て来た。体は大きいんだが、顔は少年だ。
その割には落ち着いた感じで、常に微笑んでいる感じの顔をしている。
少年のスポーティなジャケットとニット帽を着てる感じが、
昔住んでいた、イングランド、ニューカッスルのチャブの子達を思い出させる。

少年は英語が話せるらしく、店主の言うことを通訳してくれた。

店のカード読み取り機が今壊れていて、現金しか受け付けないとのことだった。
私の友人は財布を持って来ていなかったし、
グミは諦めて煙草だけ購入しようとすると、
店主はまた気難しそうな顔をしながら、つたない英語で「IDを見せなさい」
と言ってくる。
これにはビックリした。イギリスで学生をしていた時は
たまにIDを求められる事はあったが、30歳越えてもまだ言われるとは。
アジア人はやっぱり若く見られるのかな。

「無駄だとわかってるけど日本の免許証を見せるよ、ホラ」
とか言いながら免許証を見せると、案の定少年は「あ〜それじゃわかんないや」
とか言いながら隣の別の少年と笑っている。
店主のおじさんはずっと気難しい顔をしている。

私が、「いや、ホントに自分は31歳でさ」とモゴモゴ言っていると、
少年は笑いながら隣の店主に何か言い始めた。
スウェーデン語は全然わからないんだが、
そのとき彼が言っている内容はわかる気がした。

「多分、彼は本当に31なんだよ、煙草の一箱くらいいいじゃないか」

多分そんなことを言ってくれていたのだと思う。
店主が不機嫌そうに何かボソッと少年に言うと、
彼はこちらを向いて値段を言ってくれた。私がお礼を言いながらお金を払うと、
彼は「うちの店がカード使えないのが悪いから、気にしなくていいよ。きっとライターを買うお金もないんだろ?じゃあ火を貸してあげるよ」

私たちは店の外で一緒に煙草を吸った。

店の外で、その少年ふたりと煙草2本分の時間、話をした。
少年達はいろんなことを聞いてきた。

どこからきたの、なんで英語喋れるの、なんの仕事してるの、
ストックホルムのことはどう思う、スウェーデンの女の子についてはどう思う、
俺たちの英語ってアメリカ英語だと思うか。

こうやって聞かれる事が、私はとても嬉しかった。
嬉しかったので答えるのも楽しかった。

こんな直球で大人は色々聞いてこない。少年だから純粋な興味で溢れんばかりで、それなのにどこか成熟している雰囲気も漂わせながら。
新しい人と出会う、というのはこういうことだと思った。
互いの国について無邪気に聞いたり話したり、
知らないから尋ねたりするんだ。そして自分のことを話すのだ。

私は、スカンジナビアの女性は本当にきれいだと言った。

私が彼らの年齢を聞くと、18歳とのことだった。
別にこのお店で働いているわけではなくて、あの店主が友達だからいただけとのこと。

別れ際に少年が「これ持って行きなよ」と言ってライターをくれた。私にとって、この北欧旅行の一番の思い出はこの時間だった。